「どうして?」 「できた!」子どもたちは毎日、たくさんの新しい発見をしています。

それは、大人では気づかないような、ほんの小さなできごとから生まれるものです。

好奇心あふれる子どもたちに、自分で体験できる場をつくってあげることが

成長の栄養になると、私たちは考えています。

与える教育ではなく、導き出す教育を―。

そんな想いを込めた、私たちのスローガンは、“感動は、たからもの”

みどり豊かな環境とあたたかい人間関係のなかでたくさんの感動を吸収して、

のびのびと元気に育ってほしいと願っています。

教育にこめた思い

こころのねっこを大切に・・・

幼稚園はその後の人生を豊かにするための「こころのねっこ」が育つところです。

幼児期の育ちはその後の人生を支える重要な土台となるものです。植物で例えるなら根っこを育てる時期でもあります。土の中に根を深くたくましく伸ばすように、子どもたちがのびのびとその子らしく育っていくことを、私たちは支えたいと考えています。

また、子どもの豊かな育ちのためには、早期教育や多くのルールで縛るのではなく、自ら学びに向かう力を育むことが大切です。

『遊び』は子どもたちにとって生活そのものであり、その遊びの中にこそ、人生を豊かに耕す“生きる力”につながる学びが詰まっています。だからこそ、綾南幼稚園では、遊びを保育の中心として考え、日々子どもたちと向き合っています。

子どもたちひとりひとりが、小さな感動を積み重ね、心も体も伸び伸びと、そして健やかに育つことを願います。

教育の目標

じょうぶなからだとやさしい心
みずから考えやりぬく子

じょうぶなからだとやさしい心

◇じょうぶなからだ=健康であること

・幼児期は技術の指導や体力づくりを目的とした一斉型の指導よりも、子どもの自発的な活動である遊びを通じて身体を動かすことが重要であるということが研究から明らかになっています(杉原隆、河邉貴子(2014)「幼児期における運動発達と運動遊びの指導」ミネルヴァ書房)。そのため、体育指導も取り入れつつ、遊びの時間を通して様々な身体の動かし方ができるように園庭環境やかかわり方を工夫するようにしています。

・健康でいるために必要な生活習慣(食事、排泄、手洗い、衣服の着脱等)にも自ら取り組めるように学年や育ちに応じた丁寧な関わりを心がけています。

◇やさしい心=多様な価値観を認め合える心

・幼稚園は集団生活の場です。そこにはいろんな人がいます。友達や先生はもちろん、保護者の方、バスの運転手、体育の先生、さらには地域の方まで、自分とは異なる多様な人と触れ合うことができる場です。「自分とは違う」人との出会いは、子どもたちに多様な価値観を育む機会を与えてくれるでしょう。違いを「違いのままに」受け入れること、違いの中に「同じ」を見出すこと。これからさらに多様で複雑な社会で生きていく子どもたちに、そんな心を身につけさせてあげたいと願っています。

 

みずから考えやりぬく子

◇みずから考える=遊びと生活を通じた試行錯誤

・幼児期の教育は「環境を通して行うものであることを基本とする」と言われています(文部科学省「幼稚園教育要領」総則)。つまり、大人が決められた答えに向かって子どもたちを指導していくのではなく、周りの環境に自らかかわり、考え、自分なりの答えを見つけていく力を身につけることが大切であるということです。それはこの先、どんなことが起きるか予測しづらい未来を生きていく子どもたちにとって、最も大切な力の一つでもあると考えます。

・綾南幼稚園は『遊び』を保育の中心に考えています。なんの遠慮もなく遊びに没頭できる時間・空間・仲間の『三間』が子どもたちには必要で、そこからさまざまな育ちが生まれます。このように豊かな環境があることで、子どもたちはのびのびと遊び、遊ぶことを通じて実にたくさんの力を身につけていきます。私たちはそれを大切にしたいと考えています。

・園生活を過ごしていくなかで、様々な出来事にも出会うでしょう。上手く履けない靴、優しい言葉をかけてくれた友達、初めて食べた桑の実の味、指先に感じる捕まえた昆虫の躍動、ケンカのあとの苦い気持ち・・・どれもかけがえのない経験です。こうした経験は、生活を共にすることで生まれます。だからこそ、子どもらしい生活を尊重し、小さなことにもとことん付き合っていきたいと思います。

 

◇やりぬく子=夢中になれるものがある子

・人が夢中になって取り組むことができるのはどんな時でしょうか?きっとそれは、好きなことや得意なことに向かっている時だと思います。人は誰かに何かを強制されると長続きしないものです。小学校を見据えて「45分間、座って話を聞きなさい」と人に言われて出来るものでしょうか?

・大切なのは、45分間座って話が聞きたくなるくらい、授業や話の内容に興味を持てること、夢中になれることです。そのためには、幼児期に自分の好きなこと、得意なこと、興味のあることに夢中になって取り組んだ経験が必要であると考えます。泥団子づくり、お店屋さんごっこ、サッカー、工作、虫捕り・・・幼稚園には夢中になれるものがたくさんありますよ。

 

保育の特色

異年齢のかかわり

少子化が進み兄弟姉妹も少なく、近所でお兄さんお姉さんと遊ぶことが少なくなってきた現在、異年齢同士のかかわりは大切にしていきたい経験です。りょうなん幼稚園の保育室にはいわゆる廊下がなく、各保育室は開放的になっています。そのため、他のクラスとの交流が生まれやすくなっています。園での生活経験がある年上の子どもは年下の子と関わることで優しさや思いやりを自然と身につけ、年下の子はそんなお兄さんお姉さんへと憧れを抱くようになります。他のクラスで楽しんでいる遊びに興味を持ち、それを自分のクラスでも広げていくことで、遊びの面でも豊かな育ちへと繋がりやすくなっています。りょうなん幼稚園では、このような自然に生まれる異年齢の関わりを大切にしています。

 

なかよしデー

園生活に慣れてきた頃から週1回、いくつかのコーナーを設定し、子ども自身が自分で活動を選択し登園から降園まで遊びます。園庭、ホール、製作の部屋、絵本の部屋などをはじめ、季節に応じた遊びなども実施します。保育者がそれぞれのコーナーを担当し、子どもの自主性を尊重しながら、また新たな遊びや学びとの出会いが生まれることをねらって実施しています。

 

自然とのかかわり

子どもにとって自然は大切な環境です。宅地化が進み、この附近もだんだんと緑が失われつつあります。園内には花壇や、野菜を収穫できる畑、虫取りのできる草むらがあります。また、土管トンネル付きの築山も新たに設置しました。そんな園内の柔らかな土の上で虫を追い回し、どろんこになって遊べる。そんな環境を何より大事にしています。

草花の栽培、野菜の収穫、動物とのふれあいは自然の不思議さ、偉大さ、命の尊さなど、幼児の心の育成にはなくてはならないものです。四季折々の豊かな自然環境の中で子ども達は心を開き、感性を磨いていきます。

 

絵本との出会い

絵本は子ども達の夢を育み、文化への出会いを保証します。字が読めなくても、絵を見るだけでも楽しいものです。本が好きになること。これは小学校からの学びの基礎となるだけでなく人生を豊かにしてくれます。明るく充実した図書室で子ども達は様々な絵本と出会います。古今東西の昔話や日本・外国の物語、図鑑など子ども達の興味関心に沿った出会いを生み出せるように、定期的に子どもの手に取りやすい場所に季節に合った絵本を用意するようにしています。

 

保護者との連携

子育ては、子ども、親、幼稚園の三者相互の良い人間関係のもとで進められなければなりません。綾南幼稚園は園だよりをはじめとするお便りやブログなどの情報発信に加えて、連絡帳や電話、降園時の立ち話などご家庭との連絡を密に行っていきます。

また、共働き世帯が増えたことなど一昔前と家庭環境が変わってきたことも踏まえて、園行事への強制的な参加やノルマのある衣装作りなど保護者にとって不必要な負担となることはできるだけ減らすように心がけています。

その一方で、子どもたちにとっては身近にいろんな大人がいることも大切だと考えているため、有志の方など、無理のない範囲で一緒に保育を楽しんでいただけるような機会を年間通じて提供してまいります。

 

保育の専門家としての保育者

常に子ども達と接する保育者。この保育者という存在は子ども達にとって、とても大きな影響を与える存在です。綾南幼稚園の保育者は楽しい時には一緒に笑い、悲しい時にはそっとその気持ちを受け止めてくれる素敵な保育者たちです。

保育は子どもとただ遊んでいるだけではありません。子どもたちの遊びを学びと育ちへ繋げていくためには、専門的な学びを通じて保育者自身も学び育っていく必要があります。研修などを通じて、学び続ける保育者集団を目指しています。

教育環境

園舎

園舎

平成8年、国の防音補助事業より全面的に改築されました。鉄筋コンクリート造りの近代的な園舎には、いたるところに工夫がこらされ安全で快適な施設です。市内では最新の近代的な施設です。夏涼しく冬暖かい鉄筋コンクリートの特徴が生かされ、冷暖房の効率が大変高く快適です。

トイレ

トイレ

トイレは幼い子どもたちにとって、もっとも身近な場所でなければなりません。暗い、汚い、臭いの3Kというイメージを一層し、明るく清潔で快適なトイレを南向きの明るい場所に設置しました。幼児専用の洋式、和式をバランス良く設置しすべてのお子さんに対応できるようになっています。特に男の子はズボンを脱がなくてはできない場合もありますので床もドライでクリーンに保ってあります。

園庭

園庭

遊具は安全性において定評のあるコンパン。公園などでよく見かける赤やオレンジ色をした遊具がコンパンです。当園のコンパンはヨーロッパ仕様で日本ではあまり見られない落ち着いた色合いです。設置施行にも十分気をくばり遊具下1メートルに搬入された砂が万が一の転落にもその衝撃を柔らかく受け止めてくれます。子どもたちに大変人気のある遊具です。園庭は広く、柔らかく設計され、子どもがころんでも怪我をしにくいよう整備されています。

こうした遊具に加え、サクラ、フジ、ケヤキ、ツバキ、シラカシ、ビワ、キンモクセイなどさまざまな樹木や土管のトンネルがある築山やターザンロープなど子どもたちがさまざまな遊び方ができる環境が整っています。

農園

農園

幼稚園に隣接する農園では四季折々の野菜が栽培されます。じゃがいもやさつまいもの収穫をはじめ、枝豆、ナス、ピーマン、トマト、ニンジン、カブなど様々な野菜を年間を通して栽培しています。収穫した野菜は、ご家庭に持ち帰ったり保育の中で子どもと調理して美味しく頂きます。園近隣にある水田では餅米が栽培され、苗作りから田植え、収穫、精米まで、すべて自前で行われます。12月のお餅つきには幼稚園産のお餅が食べられます。農薬等はいっさい使われない安全なお米です。年長の子どもたちは田植え、稲刈りを経験します。

未就園の方へ
未就園児クラスのご案内

まずは遊びにきませんか?

りょうなん幼稚園では未就園児向けクラスを開催しています。入園をお考えのかたも、そうでない方もお気軽に遊びにきてください。

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子育てハガキ通信

子育てハガキ通信

綾南幼稚園では、子育て情報を定期的にお届けする子育てハガキ通信を発行しています。在園・非在園を問わずお送りいたします。